「精気あふれる山の中へ」

江原道に位置する発旺山は、標高1485mの韓国で12番目に高い山ですが、ケーブルカーを利用して容易に登山することができます。発旺山の頂上には「“気”スカイウォーク」があります。辛い登山をしなくても、ここから平昌の美しい山並みを眺めることができます。

スカイウォークに行くためのケーブルカーは龍平リゾートの中にありますが、リゾートの利用客でなくても乗ることができるので、平昌を訪れた際にはぜひ行ってみることをおすすめします。

ケーブルカーは週末と祝日の午前9時から午後7時まで運行しており、ケーブルカーの運行開始時間の1時間後からスカイワークはオープンします。

発旺山ケーブルカーを簡単に紹介すると、発旺山の尾根を上り下りする全長7.4kmの韓国最長のケーブルカーで、風景だけでなくスリルも味わうことができます。ケーブルカーに乗っている時間は片道約20分で、短い時間では物足りないと感じるケーブルカーの欠点をカバーしています。ケーブルカーに乗るだけでも20分間十分に発旺山の美しい風景が楽しめます。春は色とりどりの花々、夏は山々の緑、秋は五色の紅葉、冬は真っ白な雪の花と、四季折々に美しい景色を見ることができ、一年中目を楽しませてくれます。

ケーブルカーに乗って発旺山の景色を眺めるだけでも十分に平昌の自然を感じることができますが、発旺山の精気で五感を満たしたいならば、スカイウォークでそのエネルギーを受けてみてはいかがでしょうか。足元に広がる山と頭上の空からの精気で健康に満たされるのが感じられます。

スカイウォークから周りの山並みを眺めると、自然からエネルギーを受けているということが実感できるような気がします。さわやかな風と美しい風景、そして澄んだ空気が体を浄化してくれる気分になります。

“気”スカイウォークを鑑賞したら次は森の道を渓王山の頂上まで登ってみることをおすすめします。整備された木製デッキの遊歩道があり、風景を見て歩きながらゆとりを感じることができます。途中に発旺水休憩所があり、歩いて乾いた喉を天然岩盤水でうるおすこともできます。

清い精気に満ちた山の中を散歩するだけでも頭がすっきりします。澄んだ森の香り、そしてきれいな空、土を踏みしめる音と水の流れ、そして目の前に広がる絶景。すべての感覚を満たし、自然から最も近い所で平昌の清い精気を多くの人が受け取っていくことを願います。

発旺山で平昌の自然の精気を満たしたならば、今度は人生最高の写真が撮れるコースに出発しましょう。誰もが一度は耳にしたことのある旅行スポット「大関嶺牧場」です。

旅行好きの人ならば、緑の草原に青い空が広がる広大な空間で過ごす時間を夢見たことがあるはずです。遮るものは何もなく、きれいな空気を吸い、澄んださわやかな空気が全身を満たし、頭まですっきりするような感覚。

最近、多くの人が日常生活のなかで重苦しさを感じている。繰り返す日常の中で無感覚になり、そこから来る退屈さが重苦しく感じられることがあります。何をしても面白くなく、倦怠感に苛まれる時には、自由な空間で解放されたいと願うものです。

そんな時にぜひ訪れるべき場所として、大関嶺牧場をおすすめしたいと思います。

多くの人がスイスのように美しい海外の風景に憧れを抱き、自然の驚異を感じることができる旅を夢見ています。大関嶺牧場を訪れるならば、短い日程でもどの旅行よりも美しい自然を十分に見て感じることができると言うことができます。

牧場の風景は大きく夏と冬に分けられますが、2つの季節が与える印象は全く異なるものなので、夏と冬のいずれかではなく、両方の季節を感じてみることをおすすめします。

大関嶺牧場の最大の醍醐味は、動物を近くから見て体験できるという点です。そういうわけで、牧場は大人よりもむしろ子供たちに大人気です。

「羊の群れ牧場」、「ハヌル牧場」、「サミャン牧場」、「純粋な羊群牧場」など、様々な牧場がありますが、牧場ごとに入場料や提供するサービスが少し異なるので、事前に条件に合わせて選んだ牧場を訪問することをおすすめします。牧場では羊追い、動物の餌やり体験など、動物たちとの様々な体験ができ、子どもたちの体験学習の場としてもぴったりです。牧場ごとに利用できるものに多少の差はありますが、どの牧場を行っても大関嶺の広大で美しい風景を楽しむことができるという点は同じですので、事前に違いをチェックしていくことをおすすめします。

夏の大関嶺牧場の風景を一言で表わすならば、「きれいで平和なヒーリングの時間」と言うことができると思います。パノラマの風景を眺めること、澄んだ空気を吸い込むだけでも重苦しい現実から遠く離れた異なる時間、異なる空間に来ているという感じがして、青と緑の清涼な色彩に心まできれいになる感覚を覚えます。

もちろん、きれいな風景の中での人生最高の写真は自ずとついてきます。実際に多くのカップルがセルフ撮影場所として選んでいるほど写真スポットとしても有名です。特別な照明やセットがなくても、山と空、そして自然光の完璧な調和の中、自然で美しい写真を撮ってください。

雪が降ると、まっさらな雪を踏むためにわざわざ雪が積もった所を選んで歩いた記憶が誰にでも一度はあることでしょう。最近、都市では目を見たくても安全のためにすぐに除雪が行われ、地熱によってあっという間に溶けてしまいます。そのため、雪が降っている時でなければ、雪を見たり触れたりする機会はなかなかありません。夜中に雪が積もることを願って胸をときめかせたのはもう過去のことかもしれませんが、大関嶺ではつかの間のプレゼントとしての白い雪が待っています。

雪で覆われた銀世界を眺め、そこを自分の足で歩き雪を踏むことができ、手で雪に触れて雪玉をつくってみることもできます。「ギュギュッ、ギュギュッ」と雪を踏む音と空気の匂いを感じながら歩いていると、雪景色が目に入ってきます。冷たい空気が顔を撫で、その空間に立っているだけで幸せな気分を味わうことができます。また、冬の牧場は、思う存分に走り回る機会の少ない最近の子供たちにとって、最高の広い遊び場となることでしょう。

雪玉をつくって投げてみたり、雪の上に絵を描いてみたり、雪原で思いきり飛び回り、転げ回って冷たい雪を感じるだけでも子供たちにとっては最高の思い出となるのではないでしょうか。

雪を見てわくわくするのは子供たちだけではありません。大人もしばらくは心配事を忘れて冬を十分に楽しむことができます。スキー場の人工雪ではない自然の雪原で、家族や友人と牧場の丘に登り静かな時間を過ごし、久しぶりに雪を踏んで幼い頃に雪で楽しく遊んだ記憶をたどってみてください。また、子供の頃の思い出を今の子どもたちに語ってあげるのもまた楽しいかもしれません。

大人になると、雪はきれいだけれども出勤のことが気になり、雪を片付けるのが面倒な仕事になるというのが現実ですが、ここは家でもなく、会社でもないので大丈夫です。大人としての心配はしばらく忘れて、白い世界を見て胸をときめかせた時代に戻ってみてはいかがでしょうか。

冬の大関嶺牧場は「静かなときめき」という言葉で表すことができるかもしれません。

冷たい空気が与える静けさと純白の雪を見るときめき、そしてその中で愛する子供や恋人同士、新しい思い出をつくってください。